腰痛について知っておきたい7つのこと

腰痛 リハビリ

腰痛は、世界中の人にとって大きな苦痛の原因となっています。この記事では、腰痛に関する知識と、セルフケアのためのアドバイスを提供します。腰痛になった時の心構えとして知っておいてほしいことです。

重 広隆

・パーソナルトレーニング整体「Reglisse」代表
・理学療法士
・生涯動ける体、痛み0を目指すトレーニングがモットー
・肩こり、腰痛があっても安全にトレーニング、ダイエットができると評判のパーソナルジムです!

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腰痛はよく起こり、再発もしますが深刻なことはめったにありません

腰痛

腰痛は、疲れたり、風邪をひいたりするのと同じように、日常生活の一部です。ほとんどの人は比較的早く(6~8週間以内)に回復し、治療のために医療専門家を受診する必要もありません。

片頭痛や風邪などの健康状態と同様に、腰痛は再発する可能性があります。過去に腰痛になったことがある人は、おそらく再び腰痛になるでしょう。

しかし、これは絶望する理由ではありません。時々痛みが出るからといって、大きな障害が残るわけではありません。腰痛の引き金となるものを理解し、何をすべきか、すべきでないかを理解することが、腰痛を予防するために重要となります。

重大な障害が残ることはめったにありません。腰痛を理解し、落ち着いて対処することが重要です。

急いで治療を受けないでください

腰痛は激しい痛みを伴い、さらなる損傷を心配して、医療専門家の助けを求める人が多いです。しかし、科学的研究から、あらゆる専門職で提供されている治療法のほとんどは、効果的ではないことが明らかになっています。

ほとんどの人は、X線やMRI検査で腰痛の原因が特定され、より良い治療計画につながると信じています。しかし深刻な病気が見つかる可能性は腰痛患者の約1%にしか見られません。X線やMRI検査をすることで、よりよい治療計画が立てられる可能性は低いです。

同様に、「鎮痛剤」と呼ばれる薬は、腰痛の治療にはあまり効果を示さない可能性があります。腰痛の研究では偽薬(プラセボ)よりも優れていません。

手術のような侵襲的な治療は、腰痛の選択肢となることはめったにありません。国際的なガイドラインでは、自然回復または運動のような非外科的アプローチによる回復が見込めます。

病院に行くことや痛み止めも大切ですが、頼りすぎないでください。

専門用語や意見に惑わされないでください

背中の椎間板、骨、関節が「ずれる」ことはありません。「椎間板ヘルニア」という言葉を聞いただけで不安になり、腰痛が治らないように感じますが椎間板ヘルニアは「自然治癒」する可能性もあります。椎間板は背骨(椎骨)の間にしっかりと固定されており、「ずれる」ことはありません。

専門用語に惑わされ、悲観的にならないでください。

手っ取り早い解決策に騙されないでください

メディアで宣伝される新しい薬や器具は、効果が保証されているわけではありません。「たった30秒で解決」「20年悩んだ腰痛が一発で…」など魔法の治療はありません。

睡眠の質の改善や運動計画など地道な努力が必要となります。

信頼できる情報源から、科学的に検証された方法を選びましょう。

急がば回れではないですが、地道な解決策が大切になります。

活動的な生活を維持し、安静を避けよう

以前はベッドで寝ておく安静が推奨されていましたが、現在は痛みが多少あっても活動性を維持することが重要とされています。日常生活や趣味を継続し、徐々に活動量を増やしていくことが回復を促進します。

背中を保護しすぎることは逆効果です。 足首を捻挫したサッカー選手が1ヶ月も2ヶ月も安静にするのは足首が固くなったり筋力が弱くなるので逆効果です。腰痛も体を動かすことで、背中は様々な活動に適応していきます。

痛みが完全に収まるまで待つのではなく、早めに動くことが大切です。

今できる運動、アクティブな生活を見つけ続ける事が重要です。

運動療法で痛みを軽減し、再発を予防しましょう

筋トレは長生きの秘訣

運動は腰痛に効果的であり、個人が長く続けることができるものを選びましょう。例えば、ウォーキング、ランニング、サイクリング、水泳、ヨガ、ピラティスはすべて腰痛に同様の効果があり、安全なので続けられる運動を選びましょう。

「腰痛にはこの運動がいい」と特定の運動を勧められることもありますが、難しくて続けられないと意味がありません。大切なのは、自分の今の状態で楽しく続けられる運動を選択し継続することです。

運動は、腰痛の再発を予防できる唯一の現在のアプローチです。再発のリスクをほぼ半分に減らします。運動を長く続けることができればできるほど、より良い結果が得られます。

今、楽しく続けられる運動を続けてください。

仕事は続けられる限り続けよう

多くの人は腰痛で仕事を休む必要があると考えますが、回復が遅れるため、できるだけ早く仕事に戻ることが重要です。スポーツ選手の怪我も同様に完全に休養せず、今できる運動から始めます。同様に、腰痛の人もできる仕事を続けることで回復が早まり、再発のリスクも減少します。

できる仕事を選択し、早く復帰していきましょう。

まとめ

今回は腰痛についての心構え、知っておいてほしい事をまとめました。少しでも参考になれば幸いです。

・腰痛はよくあること、焦らないでください

・急いで治療を受けないでください

・専門用語に惑わされないでください

・手っ取り早い解決策に騙されないでください

・活動的な生活を維持しましょう

・運動で痛みを軽減し、再発を予防しましょう

・仕事は続けられる限り続けましょう

免責事項

情報の正確性: このウェブサイトや動画は一般情報提供のみを目的としており、診断や治療の代替として使用すべきではありません。個別の健康状態に関する情報は、専門医や理学療法士からの助言に代わるものではありません。健康に関する重要な決定を下す際には、近くの医療専門家との協力をお勧めします。

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